気管支炎の咳止めには飲み薬より吸入器が良いって本当?

気管支炎には飲み薬より吸入器が良い?

気管支炎には飲み薬より吸入器が良い?

気管支炎とは文字通り、気管支という喉から肺へと至る間にある道にあたる部分に炎症が起こる疾患です。気管支に炎症が起こることによって、気管支の壁が浮腫を来たして厚くなるために気管が狭窄して重度であれば呼吸困難を来たします。

喘息のようなメカニズムで呼吸困難感を来たしますが、喘息のほうが突発的に起こり急激に呼吸しづらさを感じる反面、気管支炎のように発熱や咳を伴ったりしないため鑑別自体は簡単です。

そんな気管支炎ですが、多くは気管支へと微生物が感染することが原因で起こります。多くはウイルス、細菌ですが稀にカビ類などの真菌も原因微生物となります。

それらを治療するために、薬を服用する場合、飲み薬と吸入ではどちらが良いのでしょうか。評価する観点にも拠りますが、それぞれに良いところがありますのでそれぞれ評価していきたいと思います。

飲み薬の場合、大変優れているのはその管理です。吸入薬と異なり吸入器などの設備を要さず、多くの場合は錠剤や粉薬という形で個装されているため服薬をしたかどうか、などの管理が大変容易である、という特性があります。

小児や高齢者など、一定時間吸入器の前に座ることが難しい患者に対しては優先することがあります。反面、消化管から吸収され体液に乗って気管支まで届く、というプロセスに時間がかかるために飲んでから効くまでに時間がかかってしまうことが第一の問題と考えられます。

また、消化管で取り込まれたもののほとんどはまず肝臓に流れてしまう、という人体の特性から薬の100%の力を発揮することが出来ない、という問題があります。

吸入薬では感染した気管支へと直接薬剤を送り込むことが出来る、という点で作用の直接性には一定の信頼がおけます。肝臓によって代謝を受けないために投与量の100%が働くという点でも優秀な薬剤服用方法であると言えます。

しかし、吸入器を必要とする関係から管理が大変難しく、医療機関での使用をある程度前提とするか吸入器のレンタルあるいは購入を考えなくてはなりません。

また、服用方法に則って吸入器を使用しなくてはならず、小児や高齢者に対しては不向きである点は注意しなくてはなりません。

喘息も吸入薬によって症状を抑えるように、気管支病変に対しては薬剤を経気道的に服用することが理想的であると言えます。

しかし、それが全ての患者に適用できるわけではないことを理解した上で治療に当たらなくてはなりません。